comScoreのグラフからわかるように,今も一本調子でユニークビジター数が増え続けている。

米国のトップ10にランクされている他サイトと比較しても,フェースブックがずば抜けた勢いを誇示している。おそらく現時点では,グーグル,ヤフー,マイクロソフトの巨大3サイトとほぼ肩を並べる位置に付けてきたのではなかろうか。

*単位1000人
*2009年12月のFacebookのユニークビジター数は1億1189万人
Competeの調査では,2010年1月にフェースブックがヤフーを抜き去っている。1月のユニークビジター数は,
・グーグル:1億4784万人(前月比0.77%増)
・フェースブック:1億3362万人(前月比1.13%)
・ヤフー:1億3201万人(前月比1.08%減)
となっており,フェースブックがグーグルに肉薄している。先月に比べグーグルが約100万人増えたのに対し,フェースブックは約150万人も増やしてきている。両者の差が縮まっていきそう。
Unique Visitors:Google vs Facebook vs Yahoo

このように,フェースブックのユニークビジター数が勢いよく増えているが,同時に注目すべきはビジターの活動が一段と活発化していることだ。次のグラフは,各月のユーザーのインターネット接触時間のうち,フェースブックやグーグル,ヤフーのそれぞれに滞在している時間の比率を示している。フェースブックだけが目覚ましい勢いで増えてきている。つまり,フェースブックサイトに接触している時間の割合が増えているのだ。

以下のcomScoreの表では,この1年間でユニークビジター数が2倍近く増えたのに対し,1日のビジター数は3倍以上も増えている。毎日の平均ログイン率が,08年12月の24.6%から09年12月の33.7%と高くなっている。また各ビジターの平均の滞在時間,閲覧ページ数,訪問回数なども増えている。単にビジター数が増えただけではなくて,一人一人のビジターの活動がますます活性化しているのであろう。

次は,フェースブックユーザーの年齢構成である。インターネットユーザーの年齢構成に近付いている。米国ではフェースブックがリアル世界とかなり連動した形で根付いてきているようである。

フェースブックは海外でも急ピッチで展開している。同社の発表データによると,世界のアクティブユーザー数は4億人を超えており,その半分の2億人が毎日ログインしているという(ほんとうかな?)。4億人のうちの70%が,米国外のユーザーである。世界の100か国で,フェースブックがその国のトップSNSとなっている。下のSNS世界地図のように,北米,西欧,南米(ブラジルを除く),アフリカ,インド,オーストラリアの市場を,フェースブックがほぼ支配している。
Facebookの統計データ(FacebookのPress Roomより)
SNSの世界地図(ソース:Vincos)
このように,フェースブックが大躍進しようが,フェースブック対グーグルの競争が激しくなろうが,日本市場では今のところほとんど大きく影響しないのだが。
◇参考
・comScore Releases “The 2009 U.S. Digital Year in Review”(プレスリリース)
・We’re Number Two! Facebook moves up one big spot in the charts(Competeの公式ブログ)"
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